美濃んちゅの酒場

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多すぎ!!鬼ごっこの代表的なものをご紹介!?!?

皆さんは、ごっこという遊びをご存じでしょうか。幼いころに誰もが遊んだことがあるのではないでしょうか。鬼ごっこのよいところは、貧富の差にかかわらず、誰でも手ぶらで遊ぶことができる点です。

私の小さいころ、TVゲームだとどうしてもゲームを持っている・持っていない子で分かり合えずに一緒に遊ぶことができないという不平等が存在していましたが、鬼ごっこは手ぶらで遊ぶことができるので、TVゲームを持っている子も持っていない子も平等に遊ぶことができました。

皆さんにも鬼ごっこをしていたあの頃を思い出してもらうためにも、まずは基本的なルールをおさらいしましょう。

まず鬼役と逃げ役に分かれます。参加者の人数によって鬼の数は変わりますが、鬼のほうが逃げ役よりも少ないことが多いです。鬼役は逃げる逃げ役を追いかけ、タッチをしたら逃げ役を捕らえることができます。逃げ役は鬼に捕まらないように制限時間内、決められた範囲をひたすら逃げ回る。最後まで逃げ役が逃げ切ったら逃げ役の勝利、全員を捕らえることができれば鬼役の勝利。

 これが基本的なごっこのルールです。

この基本的なルールのもと、子供たちは成長していくわけですが、子供たちはこのシンプルなルールに次第に飽き始めます。すると次第に様々な形態の鬼ごっこが各地で誕生していきます。そうして地方色豊かなローカル鬼ごっこが各地で誕生することになるのです。

 

ここでは、私が知っているいくつかの鬼ごっこを、当時私たちが呼んでいた呼称でご紹介したいと思います。正式名称ではないので、皆さんの地域では別の呼び方かもしれませんが、15年ほど前の岐阜の片田舎ではこのような呼称をされていたのでご容赦くださいね。また、各項目の説明書きはあくまでも個人の主観と偏見と妄想に基づくものなので、正確な情報が知りたい人はこの記事をきっかけに調べてみてくださいね。

(なお本記事では便宜的に上記の基本的な鬼ごっこ「鬼ごっこ零式」と記載させていただきます)

 

ごっこ

ごっこ零式が最初に分化したものであると考えられます。あるウィキペディア情報サイトによれば、この改こそがおにごっこの基本的ルールであるという記述もあり、真相は誰もわからない。しかし、筆者が最初に知ったルールが零式であるので、この記事上では零式が基本ルールとさせていただきます😊

 

ごっこ改のルールは、零式と異なり呪詛を使用します。改では鬼役に鬼の呪縛に捕らわれた人間という設定を与えます。鬼の呪縛は逃げ役に擦り付けることにより、自らは解放されるものの、その逃げ役が今度は鬼の呪縛に憑りつかれ、今度は自らを襲い掛かってきます。

簡単に言うと、鬼役が逃げ役を捕まえたら、鬼役と逃げ役の立場が交代し、逃げ役が鬼役となり、それまで鬼役だった子は逃げ役へとかわるのです。

呪詛という古の業を使用していることから、改こそが真の鬼ごっことされるのも一理あるかもしれません。

 

増え鬼

増え鬼も零式から早くに分化した古い形態の鬼ごっこであると考えられます。零式と異なるのは、鬼役が逃げ役を捕らえると、逃げ役は鬼役へと変化します。ただ改と異なり、逃げ役を捕らえた鬼役は引き続き鬼役を継続します。つまり鬼が増えていく、ゾンビゲームのような遊びです。

現在のゾンビ映画によくある「噛まれたらゾンビになる」というあの設定の元祖ではないかとも考えられています。おそらく増え鬼における鬼は、疫病を司る病魔であり、病魔に捕まることで、疫病が拡散していく様子を描いたのかもしれません。ある種の疫病への警鐘を鳴らすものなのかもしれませんね。

 

氷鬼

氷鬼(こおりおに)は、すべてを凍らせる鬼「氷河鬼」と人間との戦いを表現したものであると考えられています。通常鬼役は一人であり、逃げ役を追いかけるのは零式と変わりません。零式と異なるのは、鬼役に捕まると捕まった逃げ役は凍ってしまうという点でしょう。凍ってしまった逃げ役はその場から動くことができません。万が一動いてしまうと、ルールに厳格な女子に激しく罵られます。

 

鬼役は全ての逃げ役を凍らせることができれば勝ちなのですが、通常この氷鬼で鬼役が勝つことはありません。逃げ役たちは各々が解凍魔法の使い手であり、仲間の逃げ役が凍っているとタッチをすることで解凍し、逃げ役を再び動かすことができます。そうすることにより、鬼役は永遠に逃げ役を追いかける羽目になり、最終的には泣き出す鬼役もいるとか。

そのため氷鬼は鬼役への一種のいじめと教師に思われることもあり、禁止される地域も存在するとか。。。

 

色鬼

色鬼は上記のいずれとも異なる性格を持ち、ごっこの突然変異であると考えられています。鬼役と逃げ役は存在するのですが、色鬼では鬼と人間(逃げ役)との会話が実践されます。ゲームが始まると、まず逃げ役は鬼に対して「申す申す。鬼さんに申す。何色ですか~~~?」などといった色に対する問いかけを行います。鬼役は逃げ役の問いかけに対し、色を指定します。すると逃げ役たちは一斉に鬼が指定した色をフィールドから探し出し、その指定された色に触れます。色に触れている間、その色が結界の役割を持ち、鬼は逃げ役に触れることができません。すべての逃げ役が結界に入ってしまったら、鬼は再び別の色を指定して逃げ役を追いかけます。

 

この遊びは、色という色彩感覚を利用するため、個々人の色の認識がネックとなります。例えば「赤色」と鬼が指定した際に、ワインレッドのものに触れている逃げ鬼を、鬼が紫色だと判断し、捕らえてしまうケースがあります。このような場合、仕切り役の女子が色を判断し、鬼と逃げ役はその判断に従います。このように、この遊びは鬼と人間の対立という性格よりも鬼と人間の遊戯という性格が強いと思われます。

 

高高鬼

高高鬼(たかたかおに)は、運動場などの平坦な場所に限定して開催される鬼ごっこです。「たかおに」と呼ばれることもあるようです。ルールは零式と同じ、もしくは増え鬼と同じ形態をとることが多いのですが、一点「鬼よりも高いところに逃げたら鬼はタッチできない」という追加ルールが採用されています。おそらく、ゴブリンなどの小鬼対策として誕生したと考えられています。

鬼より高い場所という特殊ルールのもと実行されるため、傾斜のない平坦な運動場がフィールドとして採用されることが多いです。逃げ役は運動場の中から滑り台の上や朝礼台などの設置物を探し出し、そこに避難することが多いです。鬼は、高い場所に登れないため逃げ役が降りてこない限り捕まえることができません。

これでは鬼にあまりにも不都合であるとして、多くの場合「逃げ役は5秒たったら降りなければいけない」「二回連続で同じ場所に登ってはいけない」などの平等性を保つためのルールが設定されることが多いようです。

また、あまりにも高い場所に登ってしまうと落下してけがをする可能性があるとして、規制がかけられることもあるようです。

 

隠れ鬼

ごっことかくれんぼの融合版として誕生しました。通常ごっこの諸流派は、逃げ役が鬼から隠れることを良しとせず、鬼の視界に常に入るように障害物の少ないグラウンドなどで実施されることが多いのですが、隠れ鬼は鬼から身を隠すことこそが正義であるという思想の元、障害物の多い森や屋内などで実施されることが多いようです。

基本的なルールはかくれんぼと同じで、鬼が目を閉じて数を数えている間に逃げ役は指定されたフィールドに隠れます。鬼は隠れた逃げ役を捜索し、見つけたらタッチします。かくれんぼと異なるのは、この「タッチする」という行為であり、逃げ役は鬼にタッチされない限り逃げ続けることができます。この点でおにごっこの要素が登場するのです。

隠れ鬼はその性質上、かくれんぼの一形態として考えられることも多く、鬼ごっこの諸流派からは異物扱いをうけていたのですが、某TV番組の「逃走中」や有名映画「リアル鬼ごっこ」において隠れ鬼のルールが採用されたことから、現在では鬼ごっこの流派の一つとされています。

 

ケイドロ

今や最もポピュラーな流派です。ケイドロにおいては鬼と逃げ役という呼称は使用されず、おにごっこにおける鬼が警察逃げ役が泥棒と呼ばれます。基本ルールは零式と同様で警察が泥棒を捕まえても、泥棒は警察になりません。代わりに牢屋に連行されます。グラウンドなどを使用する場合、サッカーゴールを牢屋として使用することが多いですが、地面に枠を書くこともあります。

捕まった泥棒は牢屋で、外部にいる他の泥棒に助けを求めます。これは、ケイドロの特殊ルールであり、警察に捕まっていない泥棒にタッチしてもらうと脱獄することが可能となるのです。そのため、外にいる泥棒たちは何としても牢屋にいる仲間を逃がそうと努力します。中にはまだ捕まっていないにもかかわらず、「俺はもう捕まった」と宣言し、牢屋に近づき中にいる泥棒を逃がす知能犯も存在します

そのため警察は通常牢屋番を一人牢屋の前に設置して、牢屋に送られた泥棒全員にタッチするという行動をとることもあります。

また、ケイドロでは鬼ごっこでは不人気な追いかけ役が、警察という名称に代わることにより人気となることがあります。また将来の夢は警察官と語る少年たちは、必ず警察役に立候補するといった傾向も見受けられます。

 

おわりに

いかがでしょうか?

このように鬼ごっこには多数の種類があり、それぞれ独自のルールを持っています。

さらに、地域によってさらにローカルルールが追加されていくので、いまや自然界における昆虫のように、無限に種類が存在しています。

ごっこを今回取り上げましたが、ほかにもいろいろな遊びを取り上げてみようかなと思ったり思わなかったりしていますので、また遊びに来てくださいね!