私は幼少期から青年期にかけて岐阜県の恵那市で過ごしていました。
上記のように書けばかっこいいのですが、要するに恵那市で生まれ育ったわけです。
恵那市というのは東濃地方の東に位置し、秋になれば栗きんとんやマツタケで盛り上がる旨いものが多い土地、と、大人になった今では感じますが、栗きんとんはまだしもマツタケのよさなんて子供にはわからないわけで、よほど名古屋の天むすだったりエビフライだったりに心を惹かれていました。
そんな恵那市は私が小学生の時に旧恵那市と恵南の町村と合併をして今のカタチになりました。その一環として恵那市では食を通じて新たな恵那市を子供に教え込もうという恐ろしい計画(いい計画だと今では思いますよ)が発足し実行に移されていました。
具体的には給食で恵那市の特産品を使ったメニューを何か月のうち1週間くらい連続で提供するという立派な試みなのですが、如何せん恵那市の特産品は子供の舌には少し早すぎるものが多かったわけで、特産品メニューの日には給食がめちゃくちゃ残るという今の時代ではかなり問題になりそうな光景が私の学校では広がっていました。
そして、このタイトルにある三大はずれメニュー、残念なことにすべてこの特産品メニューからのランクイン。あくまで子供時代の私個人の記憶に基づく主観でありますので、今食べればおいしく頂けると思います。
子供時代においしくないと感じただけで、実際はおいしいものばかりですので、興味を持った方はぜひ恵那で食べてみてください!
1.里芋ご飯
里芋ご飯。これは大人になった今でもあまり食べたいと思えません(すみません…)。
その名の通り、白い白米に大きな里芋がゴロゴロと入っているご飯です。
私の記憶が間違っていたら申し訳ないのですが、確か味付けもシンプルな塩のみだったような気がします。なので見た目は全体的に白く、本当に白いご飯に里芋がそのまま入っている感じ。醤油とかでご飯に色がついていればもう少しおいしそうに見えたのかも…(メニュー考案者様生意気言ってすみません…。)
里芋は恵那市北部にある飯地という土地の名産品で、飯地では「いもごねかいもち」という里芋とご飯をすりつぶして焼いた料理が郷土料理として親しまれています。
こちらは大人になってから食べましたが、五平餅みたいな感じでおいしかったです。
恵那市に行けばお土産とかで売ってるのかな?
一度食べてみて損はないはず。
2.五平餅
残念メニュー2番目は恵那市の代表的な名物である五平餅です。僕の主観なので実はほかの子供には人気があったのかもしれませんが、個人的にはトップクラスの残念メニューです。
理由はいくつかあるのですが、最も大きな理由は給食で五平餅が主食扱いだったということでしょう。五平餅は恵那市の子供にとっては主食ではなく「おやつ」なんですね。
なので給食で五平餅(ひとり1本)が主食になってしまうと、どうしても満足感がないんですよね。五平餅+副菜、汁物って、感覚的には「たい焼き+副菜、汁物」って感覚なんです。たい焼きが主食って、ふつう思わないですよね…。
その他にも、給食の五平餅って、配送とかの関係でやはり少し冷めているんですよね…。焼きたてを普段食べていた子供時代、ぬるい五平餅はやっぱり少し残念だった記憶があります。
3.栗ごはん
今では秋になると恋しくなる栗ご飯も、子供時代の僕にとっては残念メニューでした。
栗ご飯も里芋ご飯同様に、ごろっとした栗が大量に入っている贅沢極まりないメニューだったのですが、子供の舌には栗ご飯は早くないですか…?(笑)
もしかしたら僕の舌がおこちゃま過ぎたのかもしれませんが、当時は本当に苦手でした。栗の味というかあの食感ですね(単に僕がほくほくが苦手なのかも)。
同じクラスに栗がめちゃめちゃ好きな女の子がいて、その子が栗が苦手な子供たちから栗を回収していたのを思い出します。
子供の頃の記憶を遡りながら、なつかしさと共に何となく味を思い出しながら文章を書いていました。大人になった今ならおいしく食べられそうだな、と少し子供時代の自分を羨むばかりです。
皆さんにとって思い出の給食は何ですか?