岐阜県民にはお馴染みの初夏の風物詩である「朴葉寿司」。話題にするには少し遅すぎる気もしますが、まあその辺りは…笑。
さてさて、皆さんにお聞きします。
朴葉寿司、あなたはこれを平仮名で書くとき、どのように書きますか?
「ほおばずし」と書く人は、僕と同じです。きっと心の優しい紳士淑女なのでしょうね。
「ほうばずし」と書く人は、バイトのふうりちゃんと同じです。きっとポンコツなんでしょうね。
とかいう冗談は半分程度にしておいて、だいたい皆さんこの2パターンのどちらかなのではないでしょうか。
希に朴葉寿司の「寿司」を「すし」と濁らずに書く人もいますが、そういう人は心がひねくれているのでここでは置いておきます。(心がひねくれているなんてのは嘘ですからね!!)
「ほおばずし」と「ほうばずし」の違いはいったい何処にあるのかと言えば単純明快で、「朴」の読み方の地域性です。
朴葉は「朴ノ木の葉っぱ」のことを指す言葉です。朴ノ木は「ホオノキ」と読みますので、朴葉も本来の読み方で言えば「ホオバ」となります。
ところが、恵那や中津川の人と話をすると、「朴ノ木」を「ホウノキ」と読む人が多くいます。ある種の方言ですね。
なので朴葉寿司を平仮名で書くときも本来の読み方と方言と2パターンの書き方が生まれるわけです。
さてさて、この朴葉寿司、あなたはいったいどんなビジュアルをイメージしましたか?
あなたがイメージしたのは、上記のような白い酢飯の上に具材が乗っているものですか??
「え?白い酢飯?いやいや、なんか具材が混ぜてあったよ?」という人がいれば、あなたはきっと飛騨の人、もしくは飛騨で朴葉寿司を食べた人ですね?
朴葉寿司も地域によって具材や、包み方、作り方が異なり、同じ朴葉寿司はまずありません。初夏の岐阜に来たら是非そういった違いを探してみるのもいいかもしれません。
ちなみに私はマスの乗った朴葉寿司が好きです。