美濃んちゅの酒場

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【雑感想】『人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」』

「我々はどこからやってきたのか。」

いつの時代も私達は自分たちのルーツを求めてきた。

旧約聖書』によれば、神は土から最初の男「アダム」を創り、アダムのアバラから最初の女「イブ」を創ったとされる。

人間がどのようにしてこの世に生まれ、この星の「支配者」として繁栄を極めることになったのか。

その問を扱う領域は長らく西洋社会の中で「神話」や「宗教」であり、「自然科学」的な領域において人間が論じられるのはダーウィンの登場を待つことになる。

 

科学の発展に伴い、人間のルーツという大きな謎が徐々に明らかになってきている。

「DNA」をもとにルーツを明らかにする、そんな大いなる研究の「中間報告」として、現時点で明らかになっていることを著者は我々に示してくれている。

私がこの本を手に取ったのは偶然で、たまたまタイトルが目に止まり衝動的に購入した。

結果から言うと、購入したのは正解であった。

私は人類学は全くの素人であるが、非常に興味深く読ませてもらった。

古代の人骨からDNAを分析する方法があることなど、この書籍を手に取るまでは知らなかったし、現在の我々に繋がる「ヒト」の系譜に思いを馳せることはなかったであろう。

我々の細胞の中に古代からのメッセージが刻まれている、そんなロマンを感じられる素晴らしい1冊であった。

 

【今回読んだ書籍】

篠田謙一 著『人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」』,中公新書