美濃んちゅの酒場

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元剣道部の僕が「うた魂♪」という映画を愛するわけ

皆さんは「うた魂」という映画をご存じでしょうか?

2008年に公開された合唱部の女子高生の成長を描いた映画で、主演は夏帆さんが務めています。合唱部という運動部とは異なる「文化部」の物語でありますので、男性諸君が好むような激しいアクションがあるわけでもなく、高校野球のように汗と涙がグラウンドの土に染みわたるというような派手な映画ではありません。

 

しかしそこには「青春」そして「成長」という、スポーツ漫画などとも共通するキーワードがしっかりと、美しく描かれています。その美しさたるや、そんじょそこらのスポーツ漫画やスポーツ映画を軽く凌駕しています。そしてその美しさこそが、文化部とは縁も所縁もない私を狂おしいほどまでに引き付けるのです。

 

私のやっていた剣道という競技は、汗と涙と小手のにおいに囲まれた環境であり、つばぜり合いともなれば、相手の汗がこちらに飛んでくるのではないか??と思うほどに汗臭い競技なのです。

 

剣道は基本的に個人競技ですので、団体戦といえどもチームワークというものがなかなか発揮しにくい(私がそういうチームだけだったのかもしれませんが…)のです。私のやっていた競技は、サッカーや野球のような集団競技、そして合唱のように、それぞれの個々人の技術や力が一つの大きな花火になることは私の経験上なく、別々の異なる花火が打ちあがる感じでありました。それはそれでスターマインのような青春で楽しく美しくあったのですが、やはり巨大な花火をあげてみたいという憧れはありました。

そのような憧れもあって、このうた魂♪という映画を見るのかもしれません。

 

集団競技に憧れるのならば、スポーツ映画を見ていればいいような気もします。確かにその通りです。しかし私は、スポーツ漫画にない美しさをこの映画から感じ取り、それに強烈に引き付けられるのです。

 

しかし残念なことに、わたしはその美しさが一体何なのかいまだに明確な答えを見いだせていません。見いだせていないからこそ何度も見てしまうのかもしれません。あと何度見たら私はこの映画の魔力から解放されるのかわかりませんが、数か月後に再び見ているのでしょう。