私は仕事柄様々な種類の人と関わる。
高校大学とスムーズにレールの上を歩いてきた私にとっては、それまでの人生では関わることのなかった種類の人とも関わるため、最初はかなり戸惑うことも多かった。
ホスト崩れの人間もいれば、医大の学生を名乗る謎の男、すごく人当たりがいいのに何故か小指が異常に短いおじいさんなど、私が大学生までに関わってこなかったタイプの人が世の中には多くいることを知った。
彼らはみな多種多様で、いい人もいればろくでもないヤツもいる。8割方ろくでもないやつが多いが。
そんなろくでもないヤツの中でも個人的に「ほんとにろくでもねぇな」と思う、というか理解に苦しむタイプの人間がいる。
それは逆ギレするタイプの人間だ。
そもそも逆ギレとは、自分の論理の矛盾を指摘され、どうあがいても論理的に絶体絶命な状況の人間が最後に使う手段であり、とりあえず大声を出す、罵る、ハチャメチャな理論で押し通そうとする敗者が最期に見せる行為である。
逆ギレはすでに述べた通り敗者の技である。
逆ギレする時点で負けが決まっているのだ。
それにも関わらず最後までどうにかして負けを認めないでおこうという行為が非常に見苦しいし理解に苦しむ。
さっさと負けを認めておけば終わるものを、逆ギレすることでさらに論理の穴をほじくられ、どんどん沼にハマっていく。
そんなタイプの人間が私は本当に理解できない。