2022-11-27 怒りよ怒りよ 未だここは旅の途上。 墓場は何処と彷徨う魂に、旅人が奏でる鎮魂曲。 地の底から湧き出る真紅の炎は旅人の身を焦がす。 その亡骸は再び語ることはない。 黒き衣を身に纏いし妖魔の背後から現れし廃墟。 扉を開ければ二度と光は拝めない。 血に染まったカーテンは踊り狂いながら窓硝子に楽園を描いた後は、ただ静寂が包む闇の中。