まだ辺りが漆黒の闇に包まれる午前3時半。
起きがけに珈琲を口にし、ワイシャツに袖を通す。
玄関のドアを開けると、ひんやりと冷えた空気がぼくの体を包み込んだ。
車に乗り込みエンジンをかける。
ボロボロのエンジンが呻きをあげながらゆっくりと始動する。
近くの高台に車を走らせ、車を停める。
チャンネルのあっていないラジオから聞こえる砂嵐がやけに心地いい。
次第に闇のなかから青白い光が現れる。
次第にそれはぼくの頭上まで被い尽くす。
朝がきた。
大地の目覚めを見届けると、再び車を走らせた。
休日の始まりだ。
今日は何をしようか。