ペーパーハンターを目指す皆さん。
プロペーパーハンターの雪丸です。
今日は狩猟免許を持ちながら一度も狩猟をしたことのない私が、ペーパーハンターを目指す人々の質問に答えていくシリーズの第一弾です。
初回の今日は、バイトのふうりちゃんから聞かれたこの質問に答えていきます。
「そこらへんにいる動物はなんでも獲っていいの??」
おそらく誰しもが感じたことのある疑問に今日は答えていきます!
結論から先に述べますと、すべての動物を獲ることはできません。
狩猟ができる動物は鳥獣法によって定められています。鳥獣法についてはまたどこかで書きましょう。
日本国内にはおよそ550種の鳥類と約80種の獣類が生息していますが、狩猟の対象として定められているのは鳥類28種、獣類20種のみです。
さらに狩猟方法によって対象が制限されたり、環境大臣や都道府県知事によってこれらの狩猟鳥獣をさらに制限する場合があるため、実際に狩猟の対象となる鳥獣は少ないです。
今回は鳥類は省いて、狩猟の対象となる獣類をご紹介していきます。
タヌキ
道路でよく残念な姿で見つかるタヌキ。その姿は愛らしく、ポメラニアンにも似た姿で人々を癒してくれますが、タヌキは狩猟の対象です。タヌキは日本であれば沖縄以外の様々な場所に幅広く生息しています。以外にも木登りが得意なそう。木に登っているタヌキとかまんまアライグマですよね(笑)。その肉は噂によれば非常においしいそうです。いつか食べてみたい…!!
キツネ
タヌキがいいならキツネもいいよね(笑)。とはいえタヌキほど頻繁にはみないこのキツネ。案外頭が良いようで、敵に遭遇すると後ろを振り返り、追跡者を確認しながら逃げるそう。私も小さいころに恵那市の山林で銀色のキツネに遭遇したことがありますが、すごく美しかった印象があります。
ノイヌ・ノネコ
いわゆる犬や猫です。狩猟の対象となるのは直接人間の助けを借りずに自然界で生息し、かつ繁殖しているものを指し、一時的に人間から離れて生活している野良犬や野良猫は非狩猟獣なので注意が必要。その判別方法としては、生息環境や群れの構成数、行動、首輪の有無などで判断するしかないので、かなり難しいですね。
テン
あまりなじみがない動物かもしれません。イタチやオコジョに姿が似ています。狩猟免許では必ず出題されるといってもいいかもしれません。三重県の伊賀地方では、テンはキツネやタヌキと並んで変化する能力に優れているという伝承があるそう。もしテンが非狩猟獣のカワウソとかに化けていたら…まああり得ませんけどね。
イタチ(オス)
(オス)と書いている通り、イタチはオスのみ狩猟可能です。メスは狩猟してはいけませんので注意が必要です。池沼や水田などでよく見かけられるそうで、民家の周りに棲みついてニワトリなどの家畜を襲うこともあるそう。
ミンク
北海道に分布している北米原産の外来種です。毛皮目的で養殖されていたものが野生化してしまったそうです。
アナグマ
見たことがない!!けど本州四国九州に生息しているそうです。土の中に穴を掘って集団で生息するためアナグマと呼ばれているそう。でもクマの仲間ではなくイタチの仲間。
アライグマ
ラスカル~~~!!!
ヒグマ
アイヌの間ではキムンカムイと呼ばれる日本最大の陸上哺乳類。北海道にしか生息しておらず、ほかの動物と見誤まることはまずない。日本史上最悪の獣害事件と呼ばれる三毛別ヒグマ事件を引き起こした動物で、自分の餌に対する執着心が異常に強いのが特徴。
ツキノワグマ
本州・四国に生息している。九州では絶滅してしまったらしい。胸元に月のような模様があるのが特徴で、その姿は遠目で見れば非常に愛らしい。しかし襲われたらたまったもんじゃない。近年人間との遭遇事件が多発しているが、そのたびに謎の武闘家爺さんたちが撃退している。
ハクビシン
全国的に分布している中国や東南アジアからの侵入者。丘陵地や森林に生息しており、果樹園などを襲うことが多い。顔には縦に白線が入っており、その姿はイタチに似ている。
イノシシ
乙事主。
二ホンジカ
丘陵地から山地の森林に生息し、よくJR中央西線武並駅~釜戸駅間で列車に挑む。結果として瑞浪以東から名古屋に通勤・通学する人々から忌み嫌われている。
タイワンリス
元々はペットとして飼われていたものが、心無い愚かな者の手によって野生にはなたれ、伊豆大島・神奈川・静岡などで野生化した。昼行性で朝と夕方に活発に活動する。敵が接近すると木の上で横ばいになって隠れる。
シマリス
北海道飲みに生息しており、背中に縞模様がある。
ヌートリア
巨大ネズミ。
ノウサギ・ユキウサギ
おいしい。
以上が国内の狩猟獣類であります。
後半だれてきてしまったのはお許しください。
上記の動物は狩猟による捕獲が可能ですが、それ以外の動物は捕獲できませんのでお気を付けください。
ちなみに、狩猟獣類でないドブネズミの捕獲は狩猟免許いらないので安心してください。
というわけで初回は「狩猟獣類」についてご紹介しました。
またご要望があれば適宜質問に答えていきますので、皆さんもペーパーハンターを目指してください!!
それでは!!